趣味駄話一覧

インチとミリ|ギター部品のサイズ早見表

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【注意】趣味の隠し部屋の記事は、基本的に素人がレスポールタイプのギターをいじってみた個人的な備忘録ですので、その辺を踏まえて情報を活用して頂けると幸いです。


初稿 2023年1月16日
最終加筆 2025年6月27日

ギターのインチとミリって何が違う?

ビス、スイッチ、ポット、ジャックには、ミリ(㎜)とインチ(inch)の違いがある。

概ね、国産のギターはミリ、外国産のギターはインチのものを使われていることが多いが、その限りではないので、ノギスで確認した方がイイ。

 

主要パーツのインチ/ミリ対応一覧

ビス

ビスは、トラスロッドカバー用、ペグ用、ピックガード用、エスカッション用、ピックアップ用、パックパネル用あり。

  ミリ インチ
トラスロッドカバー用 φ2.1㎜×6.3㎜ ♯2×3/8”
ペグ用 (GOTOH製)
φ2.4㎜×10㎜
×13㎜
×16㎜
 
ピックガード用 ネック部
不定
 
ブランケット用 ボディ部
不定
ピックガード部
不定
 
エスカッション用 φ2.4㎜×12㎜
×15㎜
×19㎜
♯2×1/2
×3/4
ピックアップ用 φ2.6㎜×30㎜
×35㎜
φ3.0㎜×30㎜
♯3-48×33㎜
ジャックパネル用 φ3㎜×12㎜ ♯3×3/8
バックパネル用 φ3㎜×12㎜ ♯3×3/8

※ユニファイねじ(インチねじ)換算  ※詳細は、以下サイトを参照
https://www.rakuten.ne.jp/gold/nejiya/chiebukuro/info_inchikikaku.html

約1.5mm No.0
約1.8mm No.1(#1)
約2.1mm No.2(#2)
約2.5mm No.3(#3)
約2.8mm No.4(#4)
約3.1mm No.5(#5)
約3.5mm NO.6(#6)
約4.1mm No.8(#8)
約4.8mm No.10(#10)
約5.5mm No.12(#12)
約6.3mm 1/4
約8.0mm 5/16
約9.5mm 3/8
約11mm 7/16
約12.6mm 1/2
約14.2mm 9/16
約15.8m 5/8
約19mm 3/4
約22.2mm 7/8
約25.4mm 1"

 

トグルスイッチ

インチサイズで有名なのは、スイッチクラフト製だが、ロングタイプとショートタイプがある。

ロングタイプはボディーにとめる部分のボルト部分の長さが短いので基本的にはディープジョイントナットを使用し、ショートタイプでは、ボルト部分が長いので、通常ナットも、ディープジョイントナットも両方使える。

ミリサイズは、色々あって良く分からない。

  ミリ(AllPartsなど) インチ(Switchcraft)
ネジ切部直径 約φ12㎜ 約φ12㎜
ネジ切部長さ 約9㎜
(種類あるかも?)
ショートタイプ
約8㎜
ロングタイプ
約5㎜
備考 種類があるので、取付け前にサイズの要チェック ロングタイプは、通常ディープナットで取り付ける

 

 

ボリューム・トーンポット

インチ・ミリサイズ共にCTS製ポットが有名。基本的にはCTS製の使用が良いだろう。CTS製にも種類がある。入手が簡単なのは、ノーマル、custom(ボリューム0時点の音漏れが少ない)、G450(品質精度がよい)。

シャフトの長さに種類がある。ロング・通常・ショートがあるようだが、仕様が良く分からない。分かっている範囲で書いたが、間違っているかもしれない。

なお、ノブの取付けに苦労するが、無理に入れるとポット自体を壊すので、注意して作業するべき。

  ミリ(CTS) インチ(CTS)
ネジ切部直径 約φ8㎜ 約φ9.5㎜
ネジ切部高さ 約9.5㎜ ノーマルタイプ
 約9.5㎜(ショート)
 約12.5㎜(ロング)
ロングタイプ
 約18.5㎜
ショートタイプ
 約6.5㎜
ノブ取付け径 約φ6㎜ 約φ6㎜

 

アウトプットジャック

インチ・ミリの違いがある。インチサイズのswitchcraft製や、pure tone jack製を使用している。

  ミリ インチ(Switchcraft)
ネジ切部直径 不定
約9㎜
約φ9.8㎜
ネジ切部長さ 不定 約7㎜
ロングタイプ
約9.5㎜

 

 

 

 

 

2023年01月16日

ギターの突板剥がれ補修|レスポールタイプをDIYで直す方法

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初稿 2024年1月12日
最終加筆 2025年7月4日

用意した工具と材料

【使用工具】
・タイトボンド オリジナル
・クランプ(クイックバークランプ 口の開き約150mm 奥行46mm)
・あて木

 

補修手順

接着剤の塗布

タイトボンドのオリジナルを使用。

 

 

ボンドの塗布は、しっかり接着させたい部分全体に行き渡るように、どうにか工夫した方がイイ。その後は、下示の別表より、ボンドを塗った後に数分乾燥させてから圧着

 

乾燥時間と圧着

数分の乾燥時間が接着をより安定させるためには、必要なのだそう。その後、硬化のために24hクランプで固定した状態で完全乾燥させた。

 

 

補修時の注意点

余分な接着剤

余分なタイトボンドは、濡れたタオルや濡れたキッチンペーパーなどで拭き取ると良い。タイトボンドのオリジナルは耐水性が弱いので、今後のことメンテナンスのことを考えると、ギター木材の接着には、このタイトボンドオリジナルが良い気がする。

圧着時の圧のかけ方

塗装の種類によって、圧着させるときのクランプがギターに接する部分の材質が問題になる。ラッカーは石油系の材料に反応することが多いので、ラッカー塗装が疑われるときは、木材がギターに接触するようにする。

分からない場合は専門家へ

圧着の際の圧迫の強さは、メンテの経験によるものが大きいと思われるので、応力がかかる部位への接着作業は、専門家への依頼を基本とするべきだろう。

 

 

 

2024年01月12日

ギターのシール剥がし術|塗装を痛めづらい粘着剤の落とし方

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初稿 2024年2月19日

シール跡除去の基本アプローチ

 

シールそのものが剥がれても、粘着剤が残った場合、これの除去にはいくつかの方法があると言われている。

1>シール剥がし剤などの薬剤を使用する方法。
2>水を浸み込ませる方法。
3>少しずつ取り除く方法。
4>温めることで取り除く方法。
5>消しゴムで擦って取り除く方法など。

 

実際に試した方法と結果

ラッカー塗装は薬剤に弱く、物理刺激にも強くないので、かなり面倒。消しゴムを使っても、擦る部分の温度が上がるので、塗装が変質する可能性が高い。また、長期間に渡って貼られてあったシールは、塗装の強度が弱いラッカー塗装では、完全に無かったときのようにはならない可能性が高い。

今回は、かなり薄目なラッカー塗装に貼られたステッカーだった。剥がしたが、粘着剤が残ってしまい、まず、マイクロファイバークロスを濡らして拭いてみたが、全く取れず。その後、消しゴムで擦って除去した。少し強く擦ってしまったのか、擦った後が残ったこと。消しゴムでの除去は、やはり多少はラッカー塗装が変質すること。長期にわたってステッカーが貼られていたようで、粘着剤を除去しても、ステッカーの後が残ってしまった。

 

 

2024年02月19日

ギター ピックアップカバーの取外し・取付け 手順と工具レビュー|趣味の隠し部屋

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初稿 2024年12月21日
最終加筆 2025年7月4日

使用工具一覧

【使用工具】
・ハンダごて(太陽電機産業製(goot) CXR-100 100V48W 510℃)
・はんだこて台(太洋電機産業製(goot) ST27 こて先クリーナー2種類付き )
・ステンレス隙間ゲージ・ポケットベンダー
・クイックバークランプ(イーバリュー(E-Value) 口の開き約150mm 奥行46mm)
・精密クランプ(アイガーツール(EIGER TOOL) M-1)
・あて木

 

使用するハンダごては、配線用のものよりも、作動温度の高いもの(太陽電機産業株式会社製 CXR-100 100V48W 510℃)を使った方が、作業がやりやすいが、断線などの加熱過多による不具合の可能性があることは覚悟しよう。ただ、通常のハンダで使用する温度のこてだと、なかなか付かなくて、逆に熱し過ぎてしまうこともあるので、よくよく練習した方が良いと思う。

<ピックアップ用半田ごて02>

 

ピックアップカバー取外し手順

取外しの際は、

①クランプでピックアップを固定し、
②ハンダ付けされている部分を熱する。
③そこにステンレスの薄い板を入れ込んで、
④ピックアップ本体とカバーを離す。

ここでは、ステンレスの隙間ゲージで使わないものを使用している。

この取外しは、簡単そうなくせに、意外と上手く出来ないので、いきなり高価なピックアップではやらない方がイイ。

<ピックアップカバー取外し工具>

 

<ピックアップカバー取外し>

 

ピックアップカバー取付け手順

取付けの際は、

①ピックアップとピックアップカバーをクランプで固定して、
②押さえつける方向を考えて、
③しっかりピックアップカバーに近づけた状態で
④ハンダ付けしないと、ハウり易いので注意。

それと、ハンダ付けの予定場所に、クランプで固定前に、フラックスを使って予備ハンダをしておいた方がイイ。予備ハンダができない場合もあるかもだが、フラックスは先に塗っておくと、思ったよりもハンダ乗りが良いし、予備ハンダ無しでイライラするくらいなら、ひと手間かけておいた方が、精神衛生上良い(笑)。

<ピックアップカバー取付け>

 

 

蛇足:ギブソン製ピックアップ設計について

蛇足だが、ギブソン製ピックアップは、スターリングシルバーのカバーを付けることを前提に基本は設計されているらしい。

以下、セス・ラバー氏の記事を引用。『THE GIBSON』p50より

「ブラスやアルミニウムのカバーだとハイが落ちる。ニッケル・シルバーやノン・マグネティック・ステンレスならハイが強調される。」「AGWの#42は、当時ポピュラーなワイヤーだったんだ。P-90にも使用されていて、音色の評判も良かった。」「まず、P-90は10,000ターンだった。しかし、ハムバッキング・ピックアップは、同じワイヤーを使っていて、コイルは少し小さいが、十分なパワーを得られる構造になっている。そういうわけでハムバッキングのターン数は4,100から4,200になっている。手でワイヤリングしていたが、バラつきはそんなにないはずだ。」

 

2024年12月21日

ギター・ピックアップの音質を決める仕組み | 直流抵抗・インダクタンス・キャパシタンス解説

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初稿 2025年6月27日

ピックアップと電気特性の基礎

ピックアップの音の傾向を示すために、簡易的に直流抵抗値が用いられ、広く知られている。また、比較的簡単にコイルのインダクタンスや、キャパシタンスを測定する機器も入手できる。

まず簡単に、この用語を整理しておこう。

【用語説明】
・インピーダンス Z[Ω]:レジスタンスとリアクタンスを含むもの。
・レジスタンス R[Ω】直流・交流のどちらでも電気の流れを妨げるもの。
・リアクタンス X[Ω】交流の時に電気の流れを妨げるもの。
・誘導性リアクタンス XL[Ω】コイルのリアクタンスのこと。
・容量性リアクタンス XC[Ω】コンデンサのリアクタンスのこと。
・インダクタンス L[H]電流の変化に対して起電力を生じる性質のこと。
・キャパシタンス C[F]電荷(電気)を蓄える能力のこと。

 

 

ピックアップ

 

 

そこで、簡単にだけど、まとめてみた。

ピックアップの出力・音質を決める主な要素

1.🧲 インダクタンス(L)

・ピックアップのコイルの巻き数や構造によって決まる。
・高音域を抑える性質があり、インダクタンスが大きいと音が「太く・こもりやすく」なる。
・また、内部キャパシタンスと共に共振周波数を決める要素でもある。

🔁 高いインダクタンス → ローパス効果強・共振が低域寄り → 丸い音に

 

2.⚡ キャパシタンス(C)

・ 主にコイル内部の静電容量やケーブルのキャパシタンスによって影響。
・インダクタンスと組み合わせて共振周波数を決定。
キャパシタンスが大きいと高域が早くロールオフし、まろやかな音になる。

🔁 大きいキャパシタンス → 共振が低域に → 高音控えめで柔らかい音

 

3.🔌 直流抵抗(DCR/R)

・コイル線の巻き数と太さによって決まる導線の抵抗値(単位はΩ)。
・出力の目安として使われるが、出力の直接的な原因ではない。
同じ太さの線を使っているなら、高DCR=巻き数が多い=出力が強い傾向はある。

🔁 DCRは出力傾向の「副産物的指標」

 

4.🧲 マグネットの種類(磁力の強さと材質)

種類 音の特徴
アルニコ2 柔らかく、甘く、自然
アルニコ5 パンチあり、明るく、モダン寄り
セラミック 高出力、硬質、エッジ強め
ネオジムなど 非常に高出力、現代的・実験的なサウンド

・マグネットが強いと弦への影響(磁気ドラッグ)も強くなり、サステインやピッキングへの反応も変化。

🔁 磁石の強さと材質で、音の硬さ・明るさ・出力感が変わる

 

5.🎚 出力の定義と誤解について

・出力(電圧)は、磁束変化 × 巻き数によって生まれる。
・DCR(直流抵抗)が高い=出力が大きいはよく言われる。
が、実際には、巻き数が増える → DCRも増える → 出力が増えることが多い
・=「DCR(直流抵抗)はあくまで出力傾向の副指標」であり、因果を逆に捉えないことが重要

 

総合的にみると

要素 主な影響
インダクタンス L[H] 高音の減衰、共振の位置、音の太さ
キャパシタンス C[F] 共振の周波数、音の明るさ・抜け感
直流抵抗 DCR[Ω] 巻き数の目安 → 出力傾向のヒント
マグネット 出力レベル、音のアタック・硬さ
巻き方・構造 明瞭さ、コンプレッション、レスポンス

 

まとめ:ピックアップの「音のキャラクター」は、こうして決まる

・🎸 明るくシャープな音 → 低いインダクタンス、小さいキャパシタンス、アルニコ5、やや低い直流抵抗

・ 🧈 太くまろやかな音 → 高いインダクタンス、大きいキャパシタンス、アルニコ2、高い直流抵抗

・ 🔊 強い出力とアタック感 → 高巻数+強磁力(セラミックなど)

 

2025年06月27日

高インピーダンス vs 低インピーダンス|ギター信号の基礎解説

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初稿 2025年6月27日

エレキギターの話のなかで、インピーダンスの話を聞いたことはあるだろうか?

何だか、私は良く分からなかった。

ので、まとめてみた。

 

エレキギターにおける
高インピーダンスと低インピーダンス

 

パッシブ回路

 

 

✅ インピーダンスは「電流(信号)の流れにくさ」

・水に例えると、インピーダンスは、ホースの太さや細さや詰まり具合。
・インピーダンスが高いと、電流(=音の信号)が流れにくくなる。

 

✅ ギターでの意味

・ピックアップは、多くが、高インピーダンス出力
・出力電圧は大きいが、信号を「押し出し続ける力」は弱い。
・ → ケーブルが長い/アンプ入力インピーダンスが低いと、高音が減衰しやすい。

 

✅ 低インピーダンス(ロー出力)の利点

・アクティブPUやバッファを介した出力は低インピーダンス
信号がスムーズに流れやすくなり、高音もクリアに届く。
・ケーブルの長さに強くなり、音の変化が少ない。
・出力電圧が低めでも、安定性と忠実性が高いとされる。

 

✅ 出力の大きさとインピーダンスは別物

・「出力が大きい」は電圧の振幅が大きいという意味。
・高インピーダンス=高出力とは限らず、巻き数や磁束変化の大きさが主因。
・インピーダンスはあくまで「伝送のしやすさ」に影響する要素。

 

表現が正確ではないが……
ピックアップが作るのは、主に「電圧」で、これは水で言うところの「水圧」のようなもの。
しかし、水圧があるだけでは多くの水は流せず、水量が必要になる。パイプが細ければ、水量が稼げずに、水の勢い(=電流)は弱くなる。
このパイプの太さを、電気の世界では「インピーダンス」と呼ぶ。
エレキギターにおける電気回路のインピーダンスが高いというのは、細いホースで水を送ろうとしているようなもので、ケーブルが長かったり、アンプが相性悪かったりすると、水(信号)が弱くなり、安定的に必要量の水(信号)が送れない。
つまり、太いホースを使えばいいわけだが、この、ホースを太くする取り組みを「低インピーダンス化」という。
インピーダンスとは信号(水)の送りづらさの指標とも言えるので、水(信号)の送りづらさが軽減する(低くなる)ので、「低インピーダンス化」と言う。

 

✅ 音に与える具体的な影響 要素

要素 音への影響
高インピーダンス 長いケーブルや、低入力インピーダンスで高音が失われやすい。
低インピーダンス 広域までクリアで、安定した信号伝送ができる。
インピーダンス・ミスマッチ アンプやエフェクターとの、相性が悪いと、音が「くもる」「小さく感じる」

※インピーダンス・ミスマッチとは?

一言で言うと、信号をロスなく、効率よく伝えるために、出力側と入力側のインピーダンスの「相性」を合わせること。俗に言う「ロー出し、ハイ受け」にすること。

ギター側は、ロー・インピーダンス(ロー出し)、アンプ側は、ハイ・インピーダンス(ハイ受け)。

具多的には、ギター側に対して、アンプは10倍以上のインピーダンス。

出力側(送り手) 入力側(受け手) 状況例
パッシブPU(10KΩ程度) アンプ(1MΩ程度) 一般的な「ロー出し・ハイ受け」
アクティブPU(1KΩ以下) エフェクターやアンプ 非常に安定した「ロー出し・ハイ受け」
バッファ後(数百Ω) 大きなボード or 長いライン 高音の劣化を防ぐために使われる
ギター ➡ マイク入力 「ハイ出し・ロー受け」 音量が下がる・高域が削がれる(NG)

 

 

✅ 実用的ヒント

・パッシブPU、つまり、高インピーダンスのPU使用時
➡ 短めで低キャパシタンスなケーブルを使うと高域が保たれる。
➡ 最初にバッファやプリアンプを入れることで、信号の安定性が向上。

・アクティブPU、つまり、低インピーダンスPU使用時
➡ 長いケーブルや多段エフェクトにも強い。

 

2025年06月27日

ギターノブの種類と選び方|レスポールタイプでよく使われる形状一覧

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初稿 2025年9月21日

レスポールタイプのギターに付けるノブ(つまみ)って、種類がある。
固有名称も良く分からないし、ちょっとココで代表的なものをまとめてみた。

▶️ ノブ(つまみ)自体は、以下のように言われることが多い。

・コントロールノブ
・ボリュームノブ、トーンノブ

 

ギターに取り付けるときの注意事項

・ポットシャフトを差し込むシャフト穴の深さに違いが結構ある
➡なかなか確認が難しいが、見栄え重視であれば、ちゃんと確認した方がイイ。

入らないことが多い
➡ちゃんと、インチ仕様(インペリアル)かミリ仕様(メトリック)か確認して買っても合わないことがある。特にミリ仕様の時に入らないことが多い気がする。無理して入れるとポットが高確率で壊れる。ポットシャフトを狭めたりして入れると思うが、私はノブの穴を削ってしまう。

 

🎩 ハットノブ
別称:トップハットノブ・ベルノブ

形状がハット(帽子)に似ていることから呼ばれるよう。
メモリや数字がエンボス加工という刻印で押したような立体的な仕様になったものがある。レリック仕様のものをよく見るが、レリックの程度や状態をチェックした方がよい。

ハットノブ

 

🛢️ バレルノブ
別称:スピードノブ

形状がバレル(樽)に似ていることから。
スピードノブの方が、ネット上では一般的な雰囲気だが、形状からの連想なら、この呼称だろう(別にどっちでも良いけどね)。
メモリや数字がエンボス加工とそうで無いものがある。

バレルノブ

 

💿 ソーサーノブ
別称:ハットノブ・メタルハットノブ・リフレクターノブ

本体上部の見た目がソーサー(皿)に見えることから。
前述した、ここで言っているハットノブをソーサーノブと言う場合もある。
上部の色と文字の色がシルバーとゴールドのものがある。

ソーサーノブ

 

🎩 ソンブレロノブ

形状がソンブレロ(メキシコ民族衣装の帽子)に似ていることから。
これも、上部の色と文字の色がシルバーとゴールドがある。

ソンブレロノブ

 

🎸 ストラトタイプノブ

ストラトに付けるタイプのノブ。
レスポールタイプに付ける人は、あまりいないと思うが、結構使いやすい。

ストラトタイプノブ

 

 

2025年09月15日

レスポールのトーンは回路で決まる|ポット・コンデンサ・ケーブルの本当の役割

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初稿 2026年1月30日

レスポールの音質(トーン)と電気回路

✅ 電気回路で変化させる理屈

ピックアップは L(インダクタンス)+R(直流抵抗) を持つ発電機で、そこに

• R(負荷:ポット/アンプ入力)
• C(容量:ケーブル/トーンコンデンサ/配線の寄生容量)

がぶら下がり、結果として

共振周波数(どの辺が“キラッ”とするか)
• Q(共振の鋭さ=ピークの立ち方
高域の減衰のしかた(どれくらい丸くなるか)
• 位相の回り方(アタックの輪郭感

が決まります。

つまりトーンは「部品単体」ではなく L-R-Cの組み合わせで決まります

 

エレキギター 回路

 

 

▶️ 要素1:ボリュームポットの抵抗値(負荷)=高域の残り方の土台

🔁 何が起きる?

ボリュームポットの値は、ピックアップから見た 並列負荷として効きやすく、共振ピークを 潰す/残すの土台になります。

🔁 傾向

• 300kΩ:負荷が重い → 高域が逃げる → 丸い/太い/ダーク
• 500kΩ:標準 → バランス
• 1MΩ:負荷が軽い → 高域が逃げにくい → 明瞭/抜ける/場合によりキンキン

「音の全体像を変えずに“ハイ落ちを防ぐ”」方向では、まずここが最重要。

 

▶️ 要素2:ボリュームポットのカーブ(A/B)=“変化のさせ方”が変わる

🔁 何が起きる?

A(オーディオ)/B(リニア)は「抵抗値が回転角に対してどう変わるか」

結果として 音量だけでなくトーンの変化の出方も変わります(出力インピーダンスが変化するため)。

• Aカーブ:音量感覚が自然。歪み・ニュアンス調整がやりやすい。
• Bカーブ:効く範囲が狭く感じやすい。あるポイントから急にこもる感じが出やすい。

 

▶️ 要素3:トーン回路(トーンポット+コンデンサ)=高域の逃げ道(可変ローパス)

トーン回路は基本的に

**「高域をコンデンサ経由でアースに逃がす」**回路です。

重要なのは:

• トーンが10でも、トーン回路は 回路上“存在”している(配線・部品の寄生成分も含めて)
• だから トーン撤去/ノーロード(専用ポットあり)にすると、わずかにでも「抜け」が変わり得る

 

🔁 レスポールで「トーン回路を外す」とトーン10は同じか?

• 同じではない(外すと少し明るく・鋭くなる)
• トーン10でも、トーンポットやコンデンサ、配線の寄生成分が 完全にゼロにはならず、わずかに高域の逃げ道/共振のダンピングが残る

体感表現

• トーン10:10
• トーン撤去:体感的に10.5 くらい(環境によっては分からない程度の場合も)

 

🔁 「トーン回路が無いと、よりピックアップらしい?」への結論

• 気のせいではない。よりピックアップらしい音になる。
• ただし厳密には「ピックアップ単体の音」ではなく
“周辺回路の影響が減った音”=“加工が薄い音”に近づく。

起きること

• 並列負荷が減る → 共振ピークが鋭く残る(Qが上がる)
• RC回路が減る → 位相回転が減ってアタックがダイレクトに感じる
• 高域の逃げ道が減る → 抜けが良い

注意点

• 生々しさ(弦擦れやピッキングノイズ)も出る
• 逆にケーブル・アンプ・ペダルの影響が目立つ

 

▶️ 要素4:コンデンサ容量(トーンコンデンサのµF)=“どの辺から落ちるか”が変わる

ここが今回のテーマにおける核心部分。

まず原理(超重要)

トーンを絞ると、コンデンサが効いて 高域を落とす。
その“落ち始める帯域”は、ざっくり言えば

容量が大きいほど → もっと低い帯域まで落とす(より太い帯域が暗くなる
容量が小さいほど → もっと高い帯域だけを落とす(上のキラつきだけ削る

※実際はピックアップのL(インダクタンス)も絡んで単純なRCだけでは決まりませんが、方向性はこれで合っています。

よく使われる容量と聴感傾向(目安)

• 0.047µF(特にシングルで多い):
トーンを絞ると かなり広く暗くなる(“こもる”方向が強い)

• 0.022µF(ハムで定番):
暗くなるが 使いやすい範囲が広い

• 0.015µF / 0.01µF:
“上だけ丸める”寄り。キンキン対策の安全弁として扱いやすい

• 0.033µF:
0.022と0.047の中間。ギター/PUによっては「一番ちょうどいい」ことがある

ハイ寄りの嗜好に合わせたお勧め

• 「普段トーン触らないけど、出すぎた時にだけ丸めたい」なら
0.015µF〜0.022µFが“ブレーキとして上品”になりやすい

• 「いざという時にガッツリ暗くしたい」なら
0.033〜0.047µFが効く(ただしこもりやすい)

 

エレキギター バリトーン

 

 

▶️ 要素5:ハイパスフィルター(HPF)は有効か?

• HPFは“ハイを出す主役”ではない
• でも 低域マスキングを整理して、結果としてハイが生きる名脇役になり得る

ポイント

• HPFは高域を持ち上げない。低域を削って相対的に明るく感じさせる。
• 歪み前での低域整理は、分離感・音程感が出やすい。

ただし

• 「レスポール自体のハイを解放する」思想とは違い、
後段で編集する音作りになる(回路的には別アプローチ)。

 

▶️ 要素6:ケーブル容量(シールド)=“レスポールがこもる”最大の外的要因

ギターの外にあるけど、回路的には超支配的です。

• ケーブルは 容量Cを足す
• ピックアップのLと組んで 共振が動く/高域が落ちる
• 長いほど・容量が大きいほど、ハイは失われやすい

 

▶️ 要素7:アンプ入力(インピーダンス)やペダルの入力=負荷の追加

アンプや最初段ペダルの入力インピーダンスが低いと、それ自体が負荷になってハイを殺します。
(バッファの有無でも体感が変わる)

 

✅ 効きやすさ(体感の影響が大きい順の目安)

1. ボリュームポット値(負荷)
2. ケーブル容量(長さ・低容量か)
3. ボリューム位置(出力インピーダンス変化)+ポットカーブ
4. トーン回路の存在(通常/ノーロード/撤去)
5. トーンコンデンサ容量(トーンを動かした時の効き方)
6. アンプ/ペダル入力インピーダンス
7. ハイパスフィルターなど後段整形

 

✅ ハイ寄りの目的に最短で寄せる「設計手順」

**「全体像は変えずにハイ落ちを防ぐ」「キンキン時に対処しやすい」**を両立するなら:

1. ボリュームを1MΩに(まずここだけ)
2. 「キンキンの安全弁」が欲しいなら
…… トーンは残しつつ、0.015〜0.022µFあたりを検討(“上品に丸める”)
3. さらに“通り道の掃除”を進めるなら
…… ノーロードトーン(10で回路を外す)
4. まだ足りないなら
…… トーン回路撤去(最もダイレクト、ただし荒さも出る)
5. 最後に必要なら
…… HPFで低域整理(編集として)

 

2026年01月30日